おわりに
わあ、最後まで僕の話を聞いてくれたんだね。
とってもとってもうれしいよ!
だって、ずっとこの日を待っていたんだもん。
君にこの話を伝えたくて伝えたくて仕方がなかったんだもん。
僕が君に渡す通信簿のこと、わかってくれた?
ネッ、君がゆづる君よりもいい点数になるかもしれない理由が分かったでしょ。
点数は、どれくらい愛が深まったか? という差だけだからね。
その愛の差が輝きになって、神さまの世界の輝きに貢献するんだね。
もちろん、ゆづる君はスゴイよ。愛のエネルギーをたくさんの人に送っているからね。神さまもとても喜んでいるよ。
でも、通信簿の点数はどちらがいいかはわからないんだ。
人との比較じゃなくて、あくまでも自分がどれくらい愛を深められたか? だけ。
点数は人との比較じゃないけど、君がついつい人と比較してしまうのは悪いことじゃないよ。それで、自信を無くして、凹んで、自分が嫌いになって・・・、それこそ君が今回、愛を深めるために体験したかったネガティブ感情なんだから。
ネガティブ感情が湧いたら、ラッキーと思ってもいいんだよ、本当に。
感性の高い君は、加奈さんや早苗さんと似たタイプだね。ピッカピカになって世界を輝かせようとして自ら大変な道を選んだんだから、すごいよ!
勇気と実力を備えた、かっこいいチャレンジャーだ!
そんな君を神さまは全力で応援しているよ。愛おしくて愛おしくてたまらないんだ。
君が自分を嫌いになっているときなんか、あの神さまのことだから、きっとすぐ隣で「私は君が大好きよ! 君がどんなに自分のことを嫌いって思っても、私は大好きなんだからね」なんて言っているよ。あの神さまは聞こえないのはわかっていても、ついつい言っちゃうみたいだから。
応援しているのは僕だってそうさ。
僕は、君が自信がないって悩んでいるのを見るたびに、神さまの顔を見たんだ。
「まだダメ?」って。
神さまは「もうちょっと待って」って。
タイミングをみていたみたい。
早く知らせすぎると、せっかく君がしようとしている経験ができなくなってしまうかもしれないからね。
そして・・・、ずっと君を見ていた神さまは僕の方に振り向くと、
「うん、もう大丈夫ね」と、嬉しそうに頷いたんだ。機は熟したってことだね。
そして僕は君に伝えることができた。
そして君は最後まで聞いてくれた。
これってすごいことなんだ。
最後まで聞いてくれたってことは、君はネガティブ感情に向き合って、実際に行動を起こしてくれたってことだからね。
だから、もしかしたら輝きが既に増したかもしれないんだ。
神さまは「わあ、きれい!」と言って、拍手しているかもしれないね。
もちろん、だからと言って、いきなり君の自信がつくわけじゃないよ。
なにせ君はチャレンジャーだからね。
愛を深めるための大切な感情の体験をたくさんしようとしているんだもん。
自信をつけたいと思っている君は、
「ええ、そうなの?」って言うかもしれないね。
でもどんなネガティブ感情が来たとしても、本当の君はそれを、愛を深める経験にする実力を持っているからね、本当の君は。
君がすぐにそのことを認めるのは難しいかもしれないけど、僕がそう言っていたことは思い出してほしいんだ。
「確かエンマくん、そんなこと言っていたね」って。
「眺める」ことはこれからも続けてほしいんだ。
信じるんじゃなくて、「エンマくん的に考えてみると、そういうことになるってことね」という軽い感じでね。
ポイントは、自分がしっくりいく言葉で、できるだけ明るくポップに! ということ、ネッ!
そうすると、一つのネガティブ感情で、自分をいじめ続けることがきっと少なくなってくるよ。
ネガティブな感情が出てきても、その感情の質が少しずつ変化していることに気づいてくると思うんだ。
ステージがどんどん変わっていくって感じ。
そして、ポジティブ感情の体験が増えてくる。
いつのまにか愛おしいものやありがたいって思うことが、増えていることに気が付くんだ。
前向きに行動できる自分になって、自分のことさえも「愛おしい」と思えるようになるかもね。
感性の高い君は、君の愛が深まるだけじゃなく、今以上に、人にもっともっと愛を送ることができる人になっていくんだよ。
ネガティブ感情はイヤな感情だし、一刻も早くそこから自由になりたいと思ってしまうよね。
でも、焦らないでね。焦らないほうが早く愛は深まるから。
焦っちゃうと、どうしてもネガティブ感情を避けることになるから。
一生を通じて少しでも愛が深まればいいんだもん。
なにせ二万六千年間、ほとんど変わってないみたいだから、神さまに言わせると。
だから焦らず、ネガティブ感情をちゃんと認めて、自然に愛が深まっていくのを楽しみにしていてね。
そのためにも大切なのがエネルギーの補給。
ネガティブ感情ってエネルギーもたくさん消耗しちゃうからね。
だから、楽しいことや感動するといったポジティブ感情が味わえる機会を積極的に取り入れて、神さまとつながって、エネルギーを補給してね。
神さまは君にエネルギーを送りたくって仕方がないんだから。
君を応援してくれている人や動物や物は、本当に周りにたくさんあるんだ。
当然神さまと僕も、いつも君のことを応援しているよ。そのことを想像してくれるだけでもエネルギーが届くからね。
人や動物や物に愛を送るのもとてもいいよ。
愛のエネルギーは、どんなに周りに送っても、自分のエネルギーは減らないからね。
それどころか、自分にポジティブ感情が湧いて、自分にエネルギーが補給されるんだ! すごいでしょ。
君は主人公だし、応援者になったり、悪役になったりもする。
周りの人も、主人公だったり、応援者だったり、悪役だったりする。
そうやってみんなで協力して、この世界をもっともっと、輝かせようとしているんだもんね。
みんなみんな仲間なんだもんね。
僕たちのプロジェクトが成功して、この世界がもっともっと輝いた先は、一体どんな世界になるんだろう? 想像もつかないや。
神さまも知らない世界だもん。愛を超えちゃうってことかな?
愛を超えるって一体どんな世界なんだろう?
ワクワクするな。
ハハ、隣で神さまも、うんうん頷いてる。
それじゃあ、これからも、神さまと一緒に君のチャレンジを応援し続けているからね!
大好きなかっこいいかっこいいチャレンジャーの君へ
お茶目な神さまに大切な役目を押し付けられた、
いや間違った、ええと・・・、
大切な役目を仰せつかったエンマより